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「お姉様今日は宝石商がいらっしゃるのにどちらへ?」
「え?」
宝石商の物語…?確かニーナは二人に沢山買ってもらえそうだった所をエリザベスが全て買取りニーナを二人が慰めるっていうものだった気がする…
とりあえず宝石なんて見る機会無かったし、一緒に見てみる事にしてしまった。せっかくなら自由に生きた方が楽しいしな。
客間もかなり広く、机を挟んでソファーが並んでいたが片方にニーナを挟んで三人座りもう片方には俺が座っている。少ししてから宝石商が入ってきて机の上に様々な指輪やネックレスなどが並べられてゆく。
それらはキラキラと輝いて見えて、俺は心惹かれてしまうが俺が付けてもなぁと思い見てるだけにした。レオンハルトもアレスもあれが似合うこれが似合うとニーナに話しかけていて、ニーナも幸せそうに微笑んでいる。バレンティスの宝石というより天使…!
二人はあれもこれもとニーナに買い与えていて、俺は触れる訳でも無く宝石を見つめていた。宝石商もニーナばかりに話しかけていて、俺は小さくため息をついてしまったがそれに宝石商は怯え二人は剣に手をかけている。
いやため息くらいつかせてくれよ…いや…それもエリザベスがしてきた事の報いか。ま、それも今だけだ。いつかはこの屋敷から出て自由に生きるしな。
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