alone

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 が、僕はもう彼女を探さなかった。  怒りにまかせて何やるか分からない僕だって、彼女のそばにいる資格はないから。  そして、それを自覚することが、彼女にたいする最後の愛かもしれないから。  もしそうなら、もっと大人になってから出会えたらよかったのに。    だとしたら   僕は僕で、どう考えても、死ぬには若すぎたな。  その時はじめて、そう思った。 (了)
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