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のたうち回り泥にまみれていくそんな彼を、ルナは力なく、ただぼんやりと見下ろしていた。
僕は、それでも飽き足らず男を車道のそばまで引きずっていった。
尻目に見て、口の中でいった。
死神さん、今日はこれで満足してくれよ。
彼は軽く舌打ちくらいしたかもしれないが、邪魔だてしてこないことを確かめると男の腰のベルトをつかんだ。
そして、ちょうど走ってくる大型車めがけて放り込んだ。
「や、やめっ……!」
パパ、パーーーッ!!
ドーーーン!!
男は、50メートルほど宙を飛んだ。
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