alone
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それで終わりだった。 彼の汚れた人生も、僕の恨みも憎しみも。 そして、彼女の純粋で歪んだ夢も。 僕は、身体を借りていた中年男をその場から逃がすために、するりと飛び出した。 その向こうの路上で、死に神が男の口から、くすんだ光を放つ玉状のものを引きずりだすと、壺のようなものに、手際よく押し込み封をした。 振り返ると、ルナはいなくなっていた。 何度も見返したが、辺りには、もういなさそうだった。
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