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本職プラス、飲食店のバイト料では彼のいうノルマが果たせなくなってきた彼女は、そのことを彼に相談したらしい。
そしたら、この世にいる彼のような人喰い人種は、平気で言うらしい。
例にもれず、彼女はさっそく次の週から、その手のメッカである公園に出掛けていって客を取るようになったという。
相談ごとって、一番大事なのは実は、相談内容ではない。
まずは、相談相手を間違えないことだ。
彼女はせめて、ここで目を覚ますべきだったのだが、おぼろげに見える彼との未来だけが唯一の希望となってしまったのだろうか。
そういう仕事で体調を崩して遅刻したり、たびたび病院通いする身になり、本職は解雇されてしまった。
ますます追い込まれていったが、そんな感覚に飼い慣らされてしまったあたり、ルナが、自分で自分を洗脳しているようにさえ映る。
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