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「くっそ…!あのガキがっ」
なんて言いながら、ベッドをバンっと叩く。
「玲の奴、正真正銘俺だけのものだった琴音に…キスしやがった…!」
マジ殺す…と、物騒な事を言う。
なんとなく…「ごめん…」と謝ると、ハッとしたように蕩けた視線を向ける響。
「…あぁ…琴音…これから俺が、セックスってやつを少しずつ教えてやるからな」
そう言われても…お願いします…とも言えず…
「…キモチイイ?」
「…え?」
固まる響を見つめながら、ものすごく変なことを言った後悔が走った…!
「そういうことは…言うな?俺を野獣にさせたいなら別だけど」
ジリ…っと響が近づいてきた気がして、慌てて言う。
「まだ…こ、怖い」
途端に止まる響。
…素直だ!
「琴音、誰にも触れさせないでいてくれてありがとう…ゆっくり進めるからな」
ささやく響の声が、妙に優しい…
チュウ…っと触れるだけのキスをして
「…ムラムラが溜まっても、これで我慢できる…!」
と、私にはよくわからない言葉を残して、今度こそ響は大人しく目を閉じた。
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