5.知られてしまった秘密

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「くっそ…!あのガキがっ」 なんて言いながら、ベッドをバンっと叩く。 「玲の奴、正真正銘俺だけのものだった琴音に…キスしやがった…!」 マジ殺す…と、物騒な事を言う。 なんとなく…「ごめん…」と謝ると、ハッとしたように蕩けた視線を向ける響。 「…あぁ…琴音…これから俺が、セックスってやつを少しずつ教えてやるからな」 そう言われても…お願いします…とも言えず… 「…キモチイイ?」 「…え?」 固まる響を見つめながら、ものすごく変なことを言った後悔が走った…! 「そういうことは…言うな?俺を野獣にさせたいなら別だけど」 ジリ…っと響が近づいてきた気がして、慌てて言う。 「まだ…こ、怖い」 途端に止まる響。 …素直だ! 「琴音、誰にも触れさせないでいてくれてありがとう…ゆっくり進めるからな」 ささやく響の声が、妙に優しい… チュウ…っと触れるだけのキスをして 「…ムラムラが溜まっても、これで我慢できる…!」 と、私にはよくわからない言葉を残して、今度こそ響は大人しく目を閉じた。
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