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そうしてまた次の朝が来る。
事故現場も分かった。今度こそ大丈夫。僕は再びたっくんと義母を迎えに行く。
何かが起きるかもしれないと不安がるたっくんを宥めながら、僕達は再び義母と出会い、そして歩き出す。
横断歩道の前で靴ひもをわざとほどいて、僕が立ち止まる。信号が切り替わるタイミング一回分時間をずらす。こうすれば大丈夫に違いない。そう考えた矢先、今度はたっくんが横断歩道に歩いて行ってしまうではないか。慌てて止めようとしたところで、トラックが来る。義母が走り、そして吹き飛んだ。
たっくんの泣き声。
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