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何度目のやり直しだろうか。
いつものように、僕達は義母を迎えに行く。
手を繋いで、僕達は歩いていく。
やがて、横断歩道に差し掛かる。
僕達は左右をよく確認し、横断歩道を渡り始める。
見計らったかのように、トラックがやってくる。
僕は、繋いでいた手を振り払い、一瞬早く駆け出す。
振り返ると、そこには驚いたような顔の母。
その母を、強く突き飛ばした。
目を見開きこちらを見る母に、僕は笑いかけた。
瞬間、僕の体は大きく吹き飛んだ。
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