44人が本棚に入れています
本棚に追加
ちなみに、俺は自分のバギーを運転してきた。これは、濡れるという前に、屋根が無い代物なので、雨の中、水着に防水眼鏡だ。そして、学校でシャワーを浴びて着替えた。猿なので全裸でもいいが、そこには羞恥心があったのだ。
「今日は、事情があって親父の車で来ています。シマウマ柄のランドクルーザーです」
「……ヒョウ柄じゃなくて良かった……」
しかし、道原の親は、どうして動物柄が好きなのであろう。
「珍しいな。親父の車なんて……」
「はい…………」
道原は六男なので、仕事以外では親父と関わる事が無い。
「原因は夏目さんです。親父が夏目さんを見て、モフモフしたいと言い出しました。それで車を、密林でもサファリでも走れるように改造して購入……」
「俺はジャングルかサファリに住む生物か????」
道原のモフモフ好きは、母親の遺伝子かと思っていたが、父親の血も継いでいたらしい。
「このモフモフは俺のです!誰にも渡しません!あれ、やっぱり臭い」
「臭いと言うな!」
最初のコメントを投稿しよう!