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この連続殺人事件は、西海の捜査によると、既に半世紀に及び続いていた。
「弥生の他にも、殺人鬼がいるのか?」
「土地の因習です。それを利用して、弥生は追及されない術を知った」
城跡には、他にも仕掛けが生きていた。この土地では、それを利用して、害のある人物を葬ってきたという。つまりは、私刑が実行されていたのだ。
そして、土地ぐるみで犯罪を隠した。
「この土地が犯人なのか……」
長い歴史と、土地の因習、そして人外が混じって、すっかり天外魔境だ。
そして、弥生一人と捕まえても、終わりにはならない。
だから、廣川家は裏社会に移りと言ったのだろう。
「そうか……廣川や犬達は、この事を知っていたのか……」
ならば、納得がいく。
「夏目さん、今日は車で寝るつもりですか?」
「そうだな、ここに器材があるからな……」
しかし西海は、連続して仕事をしていたので、俺がいない場所で眠りたいと言っていた。
「俺がいない場所を指定か??」
「そうしないと、安眠できません」
離れていても、安眠させるつもりはないが、離れていたいというのならば優先させよう。
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