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俺がキャンプの道具を探していると、見つけた道具を西海が奪っていた。
「夏目さんは、犬と遊びたいだけですね??」
「いや、ゴリラの方を調べたい…………」
俺の猿薬は、犬にも有効だったのか確認したかっただけだ。決して、ゴリラと遊びたかったわけではない。
「ここに捜査資料があります」
「西海、三毛と一緒に眠って来い」
三毛は必ず、事件の夢を見る。だが、俺は出来ればその夢に入りたくない。
「嫌です」
西海も、三毛の夢の事は知っているが、俺と同じく入りたくないようだ。
「そう言わずに、行って来い」
「絶対に嫌です!」
西海は俺を避けていて、目を合わせようとしない。捜査に有効でも、辛いものは辛いのだ。
「三毛の夢は、一生でも一回の夢です……」
「そうだな、俺も、もう何回も人生を全うした気分だ……」
これは、三毛の夢に入った事がある者しか分からない事だろう。
「俺が来た事は必然だった」
「三毛が来た事も、必然だったのでしょう」
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