第一章 十月に雨が降る

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 俺、夏目 鷹弥(なつめ たかや)は、元公安警察官で、第一公安部の室長であった時に、テロ疑惑の研究所に捜査に行き爆破に巻き込まれた。咄嗟に新型の爆薬を思いつき、被害は最小に留めたものの、俺は瀕死の重傷を負い、研究員の澤田に助けられた。しかし、実験途中の試作機のようなもので助けられ、又、停電中でもあったので、機械は途中で止まり0歳児になってしまった。  それから月日が流れ、七年間、第九公安部の室長を務めた。そして、濡れ衣により犯罪者となり、更に懲戒免職となった。  今は、濡れ衣は晴れて、無罪の身になっているが、用意した身代わりのクローン遺体が、あまりに完璧に出来過ぎていたので、死亡した事になっている。  そして俺は、助けてくれた裏社会で学生生活を始めた。
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