黎明

131/140
前へ
/144ページ
次へ
全て収まると旋風と共に姫自身が強い光りを放ち、体が浮かぶように立ち上がり宙に浮き、髪が銀色に変化し、ゆっくりと開けられる瞼から覗く目も、銀色になっている。神々しい光りをまとい、麒麟の覚醒。 魂を奪われるような、筆舌(ひつぜつ)に尽くし難い魅惑的な表情。ゆるりと開かれた口から今にも百花が(あふ)れ出そうな雰囲気と全身から甘い香りが漂う。 目から一雫、流れ落ちる。
/144ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加