黎明

133/140
前へ
/144ページ
次へ
東の山間(やまあい)の空が白白明(しらじらあ)けとなり、淡く紫かかった雲が薄くたなびき、黒柏鷄(くろかしわけい)の長鳴がひょろひょろと消えていく。 麒麟の継承式は終わった。 晋作は麒麟となった姫を抱え、巫女と共に控えの部屋に連れて行く。 八咫烏一堂、早々に戻り着替えを済まし、博文、清風、雅は麒麟のもとへ、そのほかの者はそれぞれの役目を行うべく散って行く。
/144ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加