恋の呪いを解くのは、

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「4年経って、大学卒業してもあたしのことが好きだったらまた言って」 これは、あたしが当時付き合っていた彼氏と別れるときに告げた言葉。 彼とは高一のはじめから卒業まで付き合っていた。 付き合いが長くなるにつれ、いわば倦怠期というものを迎えていたのだ。 告白をしてくれたのは彼のほうだった。 あたしも好きだったから、嬉しくて何度も頷いてたら笑ってくれた顔がとっても幸せそうで、この笑顔をずっと見ていたいって思ったよね。 メッセージの往復を一日に何回もして、毎日夜に電話を。 放課後は一緒に帰って、休みの日はデートをして。 あたしの世界が色とりどりになったような気がして、幸せってこういうことを言うんだって思った。 彼氏もキスも肌を重ねることも、彼が初めての人でよかったって思ってた。 だけど、付き合いも2年半が経とうとしているころからあたしたちの関係にはヒビが入ってきていた。 メッセージの往復は「おはよう」と「おやすみ」くらい。何も無い時だってある。 毎日一緒に帰ることもなくなった。 休みの日だって数ヶ月デートをしていない。 彼がバイトを始めたからってのが理由だから仕方ないとは思っていたけど、どうやらバイト先に彼と同じクラスの女の子がいたらしくて日に日に仲良くなっていくふたりにモヤモヤが募っていた。
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