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〜 陽太 視点 〜 バレたのは、凄く不安だったけど…。 自慰を見てると告げた氷翠の行動に、寧ろチャンスだと思った。 此の一年一緒に居て、 彼がどんな性格なのかよく理解してるつもりだ。 欲に忠実で、思ったことには言葉より先に行動して、 昨日だって俺が見てたのに自慰を続けていた。   特に番のいないアルファは性的欲求が強く、発情してるオメガの匂いに当てられると、孕ませたいと本能で思うから、我慢なんて出来なくなる。 「 はぁ、あっ、アッ、んっ、ぁ…!( ほら、いいんだよ…あの日みたいに、感情的になって犯しまくってくれても… )」 ケツ穴を見せ付けて、彼の陰茎に比べたら短小過ぎる女性向けディルドを抜き挿しを繰り返し、孔から垂れる愛蜜が糸を引き、卑劣な音を奏でる事すら態と行う。 「 は、っ、ん…っ、ぁ、あ…は、っ… 」 見られてるって興奮と彼の汗とフェロモンが染み付いた上着を鼻先に押し当て嗅いでると奥から愛蜜が溢れ出る。 それをディルドで擦って肉壁の中に埋めて、擦る。 久々の発情期と重なって、其れだけで多少気持ちよくて行っていれば、密かに欠伸を噛みしめる声が聞こえた。 「( え…… )」 「 ねむ…… 」 「( ヒートしてる、オメガの匂いを嗅いでも無反応!?そんな事……いや…… )」 目を擦ってる氷翠が、余りにも興奮してない事に戸惑ってしまうけれど、彼の下半身へと視線を向けると明らかに膨らみがあった。 「( 滅茶苦茶勃起してる!理性より身体が素直すぎるんだけど!! )」 え、なに?男が嫌いだから近寄れないけど… 本当は凄くやりたいってこと?かわちぃね?? 「( 仕方無いここは…。経験豊富な年上として、誘い受け要素を出してあげよう )」 素直になれない獣の為に、敢えて大袈裟な演技をすることにした。 「 んぅ…。やっぱ、ダメ…。これじゃ奥が突けないから…氷翠の、おっきなちんぽで…奥を突いて欲しいな 」 ディルドを抜いて、ケツ穴を拡げるように見せ付けて媚を売れば、目を擦っていた氷翠の動きはピタリと止まった。 「( よっしっ )……氷翠、お願い…ちんぽ、欲しい… 」 ホストして客と金の為に寝てた時点で、プライドの糞もない。 だから態とらしくやっていると、彼は部屋を出て行った。 「 あ、終わった……。絶対に、嫌われた…( 氷翠…男嫌いだもんな… )」 本当に嫌そうな顔をして立ち去られると、 流石に傷つくものがある。 これでも容姿は何方かといえば自信あるし、氷翠に釣り合いたいからジムだって通って、肉体を作ってる。 だから、抱かれない程度のオメガだと言う事を突きつけられて、キツい…。 「( やばい泣きそう… )」 発情期の興奮とか一気に冷めるぐらいのショックに、顔に両腕を乗せて鼻先がじわりと痛くなる感覚に子供みたいに泣きそうだ…。 嫌われるぐらいならいっそ死んでしまいたい…。 氷翠と生活する事で…新しい人生が楽しくて仕方なかったのだから、彼がいないなら意味がない。 「( 氷翠出て行ったのかな…パタンで聞こえ…ん? )」 随分と近場から、扉を閉める音が聞こえたなって思って視線を下げれば、そこにはベッドに腰を掛けて、片手に握り締めてる黒い箱を二つ持つ氷翠の姿があった。 「 最初からそう言えよ。ゴム持ってきた…ヤッてやる 」 「( この子やっぱりとっても素直だった!可愛い…!! )……うん…して…♡ 」 それもしっかり100枚入り2箱とかめっちゃヤる気満々じゃん。 可愛過ぎて全身がキュンキュンして、悲しさなんて一気に飛んでいった。 「 ふ、あぁ…… 」 小さく息を吐き、未開封の箱を開け中から連なる袋の一つを取り、ズボンと下着を取っ払ったあと、その糸瓜並みの立派なオスへと被せた。 律儀すぎて可愛い…。 早くおいで、とばかりに自ら太腿の裏に手を掛ければ、氷翠は骨盤辺りに片手を当て、反対の手で亀頭をトロトロの孔へと押し当ててきた。 「 ヒートに当てられて…理性ぶっ飛ぶかも…許してな 」 「 いいよ、グチャグチャに犯して… 」 あの日、氷翠は無理矢理犯したと思ってるかも知れないけど…。 俺的にはお金が絡んでないまま、あんなにも喘ぎまくって気持ちよかったのは、氷翠だけだった。 特に彼が悩まし気な顔をして、下からガン付きして来るのが最高だったから、またいつかしてもらいたいと思っていたから…どんな事も受け入れるよ。 「 あぁ…… 」 「 っ……ぁ、んっ…!( やっ、おっきぃ…年下オスちんぽさいこ! )」 氷翠は知らなくていい…。 俺が本当は凄いメンヘラビッチってことを…。 特に強がってるのに、性欲には激弱で直ぐに獣になっちゃう系の年下が好きなのも…。 きっと彼は知らないし、教える気もない。 だって…俺のタイプが全て詰め込まれたのが氷翠なんだ。 ちょっと心が病んでる辺りを含めて、全部好きで仕方無い。 「 は、っ…… 」 「 あ、ぁっ!ンッ…あっ♡あッん♡ 」 オメガに当てられちゃったアルファは、テクニックを考える余裕もなく、子宮目掛けて真っ直ぐに突き上げてくるから、その感覚が気持ち良すぎて、すぐに身体はメスへとなる。 特に氷翠のはおっきくて長いから、誰も突けなかった場所まで突いてくれる。 それがクセになるぐらい頭が真っ白になって気持ち良すぎて直ぐにイッちゃう♡ 「 は、ぁ、アッ…あ…ッ!! 」 腰を仰け反って自分の腹へと性を吐き出して、彼の肉棒を強弱つけて締め付ける。 「 っ、はっ…… 」 「( 耐久力もあるから…尚いい… )ぁっ、はぁ、らめ、いった、ばかり…んんっ、ぁアッ…! 」 若過ぎる訳でも、おっさん過ぎる訳でもないから その丁度いい耐久力を持つから、 直ぐに達してヘバッてしまうことなく、寧ろナカを抉じ開けて前立腺から奥を擦りあげるから、簡単にバカになれる。 「 あ"ぁ!やば、ぁ、"きもちッ…んっ、ぁ…! 」 「 は、っ……… 」 キスもハグも、後々でいいから… 今は俺を抱くことに抵抗なくなればいいと…。 只それだけを切に思う…。 だからその為に、全部受け入れて全部気持ち良くて好きってちゃんと言ってあげる。 そしたらきっと、彼も顔には出さないけど嬉しいはずだ…。 「 はっ……ふ、っ……陽太、ナカに出したい…。ゴム、外していいか…? 」 「 ンッ……いいよ、ちょうだい… 」 理性に負けた獣は、着けていたゴムを簡単に外しちゃって、欲が溜まるオスを深々と挿入しては、孕ませる気で奥を突き上げる。 「 あぁ、あっ…!あ"ァ、ッ…!はぁ、あっ! 」 「 ふぅ…ハッ、っ…ん…… 」 発情期に拍車が掛かるけど、それで何度も達すれば、やっと彼は奥へと精子を注ぎ込んできた。 避妊薬が含まれた抑制剤を飲んでるから、 今回は子供が出来ないけど、こんなに注がれたら孕みたくなっちゃう…。  
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