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「……ほんとはね……会いたかったんだ」
「うん」
「プレゼントなんてなくていいからおめでとうって一言欲しかったんだ……」
「うん」
一回りも離れた子にこんなことを言うなんて。
何かをしながら話をすると、嘘をつきづらいと聞いたことがある。
運転中の私がこんな風に年下の子に本当のことしか言えないのも、きっとそのせいだ。
「誕生日くらい覚えていて欲しかったんだけど、全然忘れられてたわ……惨め過ぎるから今日は会わないことにしたの……」
「うん」
「でも……好きなの。本当は会いたい……」
「うん……」
いつの間にか私は車を停めて、誰にも言えない気持ちを早瀬くんに話していた。
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