だから、話は最後まで聞け

58/100
前へ
/268ページ
次へ
「それで気まずくなったりしなかったのか?」 「ちょっとなりましたね」 「すぐ私に濡れ衣を着せてくる子、とか言われて。  ――それから数日後。  私のスマホがソファの横のゴミ箱に捨てられていたんです」  充悟が青ざめる。  そこまでやるのか、と思ったようだった。 「でも、よく見たら、そのゴミ箱。  私のバケツ型のバッグだったんです。  そう。  望都子さんが大量のゴミを捨てたバッグです」  形と色と置いてた場所が悪かったんでしょうね、きっと、と晴乃は語る。
/268ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2031人が本棚に入れています
本棚に追加