第5話 廊下

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第5話 廊下

玄関を入ると左右に廊下が広がっていた。 室内は昼間だというのに若干薄暗く、 天井の照明が点いていた。 僕は男装の麗人の言葉に従い廊下を左へ進んだ。 人の気配はなかった。 天井も高く、 廊下もゆうに大人が五人は並んで歩けるほどの 広さだったが、 僕はなぜか閉塞感を感じた。 そしてそれは窓がないことに起因している ということに気付いた。 変な建物。 中に入ってますますその印象が強くなった。 廊下の突き当りにドアが見えた。 アレが男装の麗人が言っていた応接室だろう。 僕はドアの前で一度立ち止まった。 廊下はここで右に折れていて、 その先は同じような部屋が いくつか並んでいるのが確認できた。
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