イかせてっ!

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イかせてっ!

「これが、今君の中にローションが入っているっていう音だよ。 君と私は今、ビデオやDVDでしか見てない行為をしてるんだ。 そろそろ指を増やしてみてもいいかな? もう、この中……十分に指一本で解れたと思うんだけど。 もっともっとこの音で興奮してこないかい? 体全身が疼くような変な感じがしているだろ?」  そう言い、音也は麗矢の中に入れている指の本数をもう一本増やすのだ。 「っ! くっ! んん! ちょ、痛っ! キツいから!」 「だって、そこはしょうがないだろ? さっきより指増やしてんだからさ。 でも……」  音也はそこまで言うと、逆に一気に指を中へと入れ、 「ココ……気持ち良いんだよね? もう、痛くもキツくもない?」  確かに今一気に音也には麗矢の中に入れられたものの、一直線に気持ち良いポイントを突かれたからなのか、 「ぁああああん! ソコっ! 本当、もう無理だからっ!」 「無理じゃなくて、気持ちいいから無理なんだろ?」  もう半泣き状態の麗矢。 自分から誘っておいて、まさかこの行為がここまで気持ちいい事だとは思ってなかったのであろう。 「お、音也ぁ……も、もう……っ!」  そう音也に向かって助けを求めるかのように見上げてまで言う麗矢。 そして本当にあまりにも気持ちが良くなって来てしまったのか、腰をくねくねと音也の事を誘うかのように動かして来る。  麗矢はモノの先端部分をシーツに擦り、 「も、もう……っ!」  本当にもうどうしたらいいのか分からないのか、さっきから同じ言葉を繰り返し、何かを訴えるかのように涙目で音也の事を見つめるのだ。 「もう、麗矢は限界? 本当にイきたい? も、麗矢の中に私のを挿れてもいいって事?」  そうは言うものの、麗矢の方はその音也の言葉にどうしたらいいのか分からないようだ。 そう麗矢からしてみたら、こういう行為に関しては初めての事なのだから。 「……音也が俺の中に挿れられるのかは分からない。 けど……もう、俺の方は限界だから……イかせて欲しいんだけど……」  もう半分以上は懇願するかのように言っている麗矢。 だけど実際問題、そこは音也にも分からない所だ。  でも、もう十分に麗矢の中は解して来たと思っているし、音也だって好きな人がこんなに乱れている姿を見せられているのだから限界に近いのは間違いないだろう。 「本当に、私のを麗矢の中に挿れても大丈夫?」  既に心配そうに問う音也。 「え? そこは、俺には分からないんだって……でも、音也のソレを俺の中に挿れたら、音也だって気持ち良くなれるんでしょう?」 「んー、それだって、私には分からない所なんだけどな。 だけど、そういったビデオとかだと、中に挿れると気持ち良いって言うよね?」
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