3話

1/1
前へ
/9ページ
次へ

3話

その写真の人は、でぶった気持ち悪い、私のストーカーだった。 「……え?……」 「そうだよ。君の考えている通り。ハルが俺に隠してた、秘密、ストーカーに会ったこと。そのストーカーは俺。ハルと一緒に過ごして、暮らすために……整形までして、彼氏になって、一緒に暮らしたかったんだよぉ……早く、一緒に暮らしたかったからら、ハルの家に入るときは、『ただいま』って言ってたんだよぉ」 この、私の彼氏が、整形した、ストーカー? ……ただいまっていつも言ってた理由は…… 「ほら、ここまで、秘密を明かしたら、もう仲がものすごくいいよね。はやく結婚しようよ……」 その姿が、気持ち悪かった。 「……い……嫌っ!」 「ハルに拒否権はないんだよ……?だって、俺の秘密を知ったんだし。夫婦になれると思ったから、明かしたんだよ……?」 「わっ私は……嫌っ!」 「ハルだって『いいよ』って言ったじゃん」 「それはっ……」 「俺と結婚してくれなきゃ、俺、ハルのこと監禁してでも、一緒に暮らすかもよ……?」 怖かった、怖くて仕方がなかった。だから、スカートのポケットに入っている、スマホで、友達に電話をしようとした。でも無駄だった 「助けを呼ぼうとしちゃだめだよ。ここは俺とハルだけの、場所なんだから。」 と言って、スマホを奪って、電源を切った。 それなら、と叫ぼうとした 「たったす…………むぐっ!?」 「叫んじゃだめだよ……言ったじゃん。ここは俺と、ハルだけの場所だって」 健斗の手によって私の口と鼻はふさがれていた。 「む……むむっ」 息ができない……っ 手を動かして、抜けようとするが、抱きしめられて、 「窒息しそうなの?じゃあ離すけど、俺の腕から出ないで、一言もしゃべらないでね?破ったら、お仕置きだよ?」 うなずいたら 離してくれた。でも、誰がそんな約束を守るか。 「す……はぁ……た、……」 「だから、ダメだって、お仕置きだよ」 と言って、私の唇を奪った 「むぬっ……!?」 そして、動揺しているうちに、頭を固いものでたたかれたのか 私の意識は、暗闇の中に落ちていった。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加