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「えー。みなさまこんにちわ! バカラジオのあっちゃんでェーす!」
「かっちゃんだよ~」
「ショウちゃんでェす」
「えー今日はですね、この呪いの祠にイタズラしていこうかと思いまァす!」
ショウちゃんと名乗った男はスマホを持って、画面の中央に祠が映るように移動する。
「この祠は、なんと明治時代からあるんですよねェ。で、何を祭ってるかというと、口減らしの犠牲者なわけです。おいそれってYO! 歴史の教科書とかでしか見たことねーよってみんな思うでしょ? 俺も。でも、昔に実際にあった風習らしいンだわこれが」
「証拠として、さっき拾ったおじいさんの日記をみんなに見せるっすね~。ほら、見えるかな~? ショウちゃん拡大して~」
「あいあいさ。みんな見えてる? あ、コメント……見えてるね」
「この日記のジ……じいさんは、子供のときに実の妹を口減らしとして殺したらしい。で、その供養のために、こッ! の祠を立てたッ!!」
バァン! と、あっちゃんと呼ばれた男は祠を手でぶっ叩く。
そしてそのまま、お供えされている花を手で乱暴につかむと、遠くに放り投げた。
「ウェーイ! ホームラァ―ン!!」
「おい、あっちゃん! やべーよ、やべーよ!」
「絶対祟られるって~!」
「うるせェ!! お楽しみはここからだ!」
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