初日ここまで

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 は、唐突にやって来た。 「あれ~? なんか寒くないっすか~?」 「は? かっちゃんお前、冷え性かよ。ババアか?」 「ち、違うよショウちゃん~!! てか、あっちゃんは寒くないっすか~?」 「あ゛あン?」    ア゛リ゛ガト゛ウ 「え?」 「なんか言ったかァ?」 「いや~、俺は何も……」  ヤ ッ ト カ イ ホ ウ サ レ タ 「は……? ぐっ!? がァッ!!!!!」 「ウッ!! アガァ!!!」 「グェッ!!!!!」  三人の男たちは、みな首を押さえて三者三様に苦しみだす。 「ぅぐッ! がッ!!」 「あああ、あ……ああ」 「ググ……う、か……はッ」  そして数分間のたうち回ったのち、誰も動かなくなった。  その傍らに、着物を着た幼い女の子が立っていた。彼女は彼らを一瞥することなく虚空を見つめ、たった一筋の涙を流した。  タ ダ イ マ
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