命なる言の葉

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 披露宴が始まった。穏やかな気持ちが会場を包む。笑いが広がり二人は笑顔を見せた。そして双方の両親を目の前に立った。壇上には美郷の両親と拓斗の母清海の三人が上がっている。もちろん博之の姿はそこにはなかったが拓斗と美郷にはそこに博之がいると思って手紙に認め感謝の気持ちを伝えはじめた。  美郷の感謝の言葉が終わる。次に拓斗へとマイクが渡される。拓斗はマイクを握りしめた。 「拓ちゃん……今があるありがとうをしっかり伝えるのよ」  美郷は囁いた。拓斗は美郷の言葉に頷き言葉を伝えはじめた。
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