連絡

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連絡

「もしかして雄二郎から……?」  おそるおそる文子は電話に出た。しかし電話越しの声は雄二郎ではなく相手は警察の富岡だった。 「実は確認して頂きたいことがございましてご連絡を差し上げました。署の方までお越しいただきたいのですがよろしいですか? 捜索願いを出された雄二郎さんの件です」 「雄二郎の? 何か進展があったんですか?」 「詳しくは署でお話をさせて頂きますので」  文子は分かりましたと電話を切り、急いで智己に連絡を入れた。連絡を受けた智己は用事をすぐさま済ませ文子を迎えに来た後、その足で富岡の待つ警察署に向かった。 「もしかして雄二郎が見つかったのかしら」 「何かあったんだろう」 「実は電話が鳴る前に雄二郎の声がしたんです」 「雄二郎の?」 「ただいまって玄関から……姿はなかったけど……」 「おいおい縁起でもないこと言うなよ」  二人は沈黙し、黙ったまま智己は車を走らせた。  警察署に着き、そこで二人は富岡にある話を聞かされた。
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