詩  道標

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君の歩む道は どこに続いているのだろうか 君の望む道は どれなのだろうか 真っ直ぐに伸びたこの道か 遠くが霞んだその道か 道なき道のあの道か 私が切り開く道を 幼い君は離れないようにと後ろを付いてきていたね 始めはおっかなびっくりだった君も 次第に周りを見渡すようになった それでもなお 輝く瞳で私を追いかけ続ける君は いつの日か私の夢を引き継いでゆくだろう 私の背中を追いかける君よ いつの日か 私を追い越していく君よ 幸多くあらんことを 周りを見渡した君は 異なる世界に惹かれていったね 私の知らない世界を知った君は それでも今はまだその世界を知らない 霞みがかった先を見つめる君は いつの日か己の手で靄を晴らすのだろう 遠き世界を夢見る君よ いつの日か 世界の霧を晴らす君よ 幸多くあらんことを 見渡した時に 道を外れた先にも未知なる世界の存在を知ったね 誰の足跡もない 道と呼べる所のない荒野 未知とはつまり 新たな知識の宝庫なのだ 先人も見たことのない世界を知った君は いつの日か大きな未来を切り拓くのだろう 未知なる世界に魅せられた君よ いつの日か未来を創る君よ 幸多くあらんことを 君の歩む道は どこに続いているのだろうか 君の望む道は どれなのだろうか いずれの道を選ぶにしても 苦悩や困難は必ずある その時 君はどうするのだろうか 私に代わる先人は助言してくれるのだろうか 共に歩んでくれる友の存在はあるだろうか 支えてくれる伴侶は出来ただろうか 幼き君よ 愛する君よ 何処の道を選んだとしても 私は君を愛しているよ 君の未来が 幸多くあらんことを 切に 切に願う
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