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深雪は、京平が出かけた後、素早く寝室に入っていき、彼と毎日愛し合うベッドに横たわった。
深雪は自分の枕ではなく、京平の枕を手にとり、胸に抱き寄せた。
「京平の匂いがする…」
深雪は目を瞑り、京平に抱かれる自分を想像した。
「京平…」
深雪は裸になり、乳首や陰部などの体の敏感な部位を指で刺激した。
その度に体が勝手にピクっと動いた。
「…っ!あっ!」
深雪の恥ずかしい声が部屋に響き渡る。
京平の舌遣いや細くしなやかな指を一生懸命思い浮かべた。
京平は深雪の乳首に舌を絡めるのが上手で、それだけで絶頂できそうと思うほどだった。
京平が深雪の口の中に入るとき、彼は深雪の頭を優しく撫でる。
興奮した京平は深雪の髪を鷲掴みにし、喉の奥を乱暴に突くのだ。
深雪は涙目になり、息が苦しくなるが、更に濡れていく。
「ああああああああっ!!!」
深雪はまだ途中だったが、頭が真っ白になってしまった。
何度ベッドでそうしたか分からないが、京平から電話が来ていたことに気づいた。
自慰行為のときはスマートフォンをマナーモードにしている。
深雪は振動する電話を手にとり、深呼吸をして応答した。
「深雪!大丈夫か!」
京平は普段より大声だった。
「うん…。今どこ?」
「何ハァハァしてるんだよ」
京平は深雪が何をしていたのか実は知っている。
「ねえ。早く…しよ。京平…」
深雪は甘えた声で京平に言った。
「先にお昼にしよ。深雪の大好きなオムライスの店予約したから」
特製のデミグラスソースがおいしい店だった。
そのオムライスは京平と食べると更においしい。
深雪は京平をこれからお腹いっぱい食べるのだ。
「うん!」
深雪は京平との電話を切った。
ふと画面を見ると、京平からの着信が50件以上入っていた。
そして今切ったばかりの電話が再び振動した。
京平からの着信だった。
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