暴君はオメガバースの世界に転生しました

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「あ、あの…ミズキさんですよね?いつも拝見してます!」 「ありがと」 見知らぬ者がいつの間にか居て、瑞希を見て頬を染めていて瑞希は相変わらず愛想の良い笑みを浮かべながら感謝を述べている。やはりこやつ有名なのか。 「おいこの者は何者だ」 「お、おい?ミズキさんはそりゃもう有名な」 「用が済んだならごめんね?プライベートなの」 興奮しながら話すのを遮り、その者はハッとして頭を下げて足早に離れて行ってしまう。何だ?余に知られたらまずい理由でもあるのか? まぁ今はこれより手元の紙から物を選ばなければならないので、この事はまた後で考えるとしよう。色々見ていたがふと余の目を釘付けにする物を発見してしまった。 「瑞希瑞希!この特大ぱふぇと言う奴が良い」 「飲み物じゃなくていいの?」 「構わぬ早うこれを余にもて」 瑞希は余の手から紙を取り元の位置へ戻し、店員を呼んで何か話していたがよくわからんかった。しばらく待てばぱふぇとやらが運ばれてきて目の前に置かれ、スプーンを持って食べ始めた。 果実が沢山のっていて、この白い渦巻きも冷たくて甘くて美味い。相変わらず瑞希はこーひーとやらを飲んでいて、余はその良さはわからんだろうなと思いながら食べ進めた。
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