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離れてからこの世界の事について色々教えてもらった。交通ルールや常識などを教えてもらい、余が生きていた世界と違いすぎて覚えるのに苦労した。
とりあえず店で金を払ってから飲食物を口にしていい事やあの鉄の箱は車という事、店で手にしていたのはメニューという物でリアルな絵だと思っていたのは写真というものらしい。
しかし外を歩いてみてやはり女は居ない世界なのだとわかった。じゃあやはりやりたくなったら男とするしかないのだろうが…男の尻になんて欲情出来るわけないと思ったが…
チラと瑞希を見れば瑞希も俺を見ていた。瑞希は余に欲情していたな…いやむしろあるふぁという奴で、余がおめがだからとか言っていたが…本当にそんなふざけた話があるのだろうか…
夜も瑞希の手料理を食べ、狭い風呂に一人で入っていた。いつもは白濁とした湯に花弁を浮かべるのが当たり前だったが、今は無色透明な湯の中に居て不思議な気分になる。
そのまま色々な事を考えていれば眠くなってきてしまい、欠伸をしてウトウトしてしまう。そういえば首の物は外してはくれなかったなと思いながら触れ、瞼が重くゆっくり目を閉じてしまう。
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