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「アレクは僕のだって…マーキングしたい」
「ふっ、ふざけるな!余は王だぞそんな畜生のようにマーキングなどされてたまる…!!」
「大人しく抱かれる?無理矢理…滅茶苦茶に抱かれる?」
口を塞がれ耳元で低く甘く囁かれる。だがそれは拒否権などを与えないという威圧感があり、真っ直ぐ見つめられ余は瑞希の腕を掴みながら目の奥が熱くなるのを感じた。
「優しくされたいなら瞬き一回。無理矢理犯されたいなら好きにして良いよ」
そう言われ、ゆっくり一回瞬きをする。余は全ての民がひれ伏す絶対王だぞ??こんな辱め…有り得ん…!
「わかった。優しくしてあげるね」
口から手が離され、両手の指が絡められシーツに縫い付けられ唇が重ねられる。啄むような優しいキスが繰り返され、徐々に甘い香りがしてくるような気がして脳が蕩けてくる。
舌を吸われたり口内をねっとり舐められたり、キスだけでどれだけの時間をかけているのだろう。キスなんて行為のついでにする物で、こんなに時間をかける物じゃないと思っていた。
口が離れれば糸が引いていて、頭がふわふわしてきている。こんなキス知らない…何人もの女とキスをしてきたのに…キスだけで…満たされてしまっている…
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