暴君はオメガバースの世界に転生しました

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あれから瑞希と会話するのが気まずくて、瑞希はそのまま寝てしまったので余もティッシュで拭いてみてからシチューの続きを食べた。冷たいそれは美味しかったはずなのにあまり味が分からなくて、そのままソファーで眠った。 「…て…起きて」 瑞希の声で目を覚ませばしっかりと服を着ていて、寝ぼけ眼で起き上がれば水の入ったグラスと薬を一錠出して手渡される。 「これ…何だ…?」 「排卵抑制剤。飲んでから効くまで3時間かかって、効果は24時間続くらしいから毎朝飲んで」 「排卵…抑制…?」 瑞希は隣に座り余の頬に優しく触れてくる。 「一晩悩んだけどやっぱり抱きたい。でも僕が抱けば必ず孕んでしまうから…毎朝飲むんだよ」 「わかっ…た…」 これはまるで毎日余を抱くという宣言だろうか…これを目の前で飲むという事は余は抱かれてやると言ったも同然という事… ゆっくり薬を口へ含み、グラスも口へ付けゆっくり水で飲み込んでゆく。グラスを卓上へ置けば、瑞希に抱きしめられて余も背中に手を回す。 「早く帰ってくる」 「べっ、別に遅くても構わん」 しばらくそのままで居たが、離れて唇を重ねてから離れ瑞希はどこかへと出かけて行った。そういえば昨夜は風呂に入らなかったから入りたいな…
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