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「女が居ないなら誰が子を産むのだ?」
「え?本当に言ってるのかな」
「余がおかしいみたいな言い方をするな無礼者」
ビールを飲みながら言えば困ったような顔をされる。余は何か変な事でも言ったのか?いや当然の疑問を投げかけただけだ。
「どこから説明していいか…」
瑞希の説明曰く、この世界には男しか居ないがその代わりに性別が三種類あるという。αと呼ばれる絶対的強者、βと呼ばれる一般民、そしてΩと呼ばれる妊娠器官を持つ女のような立ち位置の三種類居るらしい。
そしてそのΩも希少でその中でもさらに希少なΩが居るらしく、その希少なΩは常に妊娠の確率が高くαの中には沢山子を産ませてその中から優秀な子だけを育てる者も居るらしく、Ωは常に誘拐や強姦などの危険に晒されているらしい。
「はんっ!ならば余はそのあるふぁという奴に違いない。余は絶対王ぞ」
「Ωは快楽を得るとお尻の穴が濡れるらしいよ?」
「男の蕾が濡れるわけなかろう。無知か貴様。とりあえず腹が減ったぞ何か用意せい」
缶を瑞希へ渡して待っていたが、瑞希は真っ直ぐ見てきて動こうとしない。まさかまた唇を重ねろなどと戯言をぬかすのではあるまいな。
胸倉を掴んで殴ってやろうとしたがあっさり止められてしまい、その手を強く握られ骨が腐るまで軋む音がした気がして胸倉を掴む手を離した。
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