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「余っ、余は王だぞ!貴様の様な庶民の穢れなど触れさせてどうするつもりだ!!」
なんとか手を離して睨みつける。余はアレクサンドラ・ヴァルディオスだぞ?こんな男一人どうとでもしてやれるに決まってる…!
「どうしてこれがこんなになってるかわかる?」
「わかるわけなかろう!!」
瑞希は妖艶な笑みを浮かべながら自分の魔羅をいやらしく撫でている。余がそんな物分かるはずがない…そう思っていればまた覆いかぶさり耳元に口を近付けられる。
「Ωのフェロモンに反応してるから…だよ」
「っ…!?」
その言葉に瑞希を突き飛ばす…いや…突き飛ばそうと思った。だがビクともしなくて真っ直ぐ見つめられてしまう。
嫌な物は嫌と言えば避けられてきた。食事も人間関係も何もかも嫌な物から逃げられてきたのに…逃げられない…
「余は…余は…アレクサンドラ…ヴァル…ヴァルディオス…」
「あまり可愛い顔しないで?我慢出来なくなっちゃう」
頬を暖かい物が伝うのを感じてしまう。それを親指で拭われ、俺の上から退いて魔羅をしまっている…だが服を押し上げるそれはとても窮屈そうだった。
「待ってて。これ処理したらちゃんと料理作ってくるね」
余の腹の物も綺麗に拭き取ってくれて、どこかへと歩いていってしまった。余は恐れたのか?あんな一人の男に…
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