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「今日は、さすがに疲れたわね、、」
翔子はそう言いながら、自宅の玄関で履いていたローヒールのパンプスを脱いだ。
「でも、ハミルトン大統領が良い方で本当に良かったですね。これからの日米関係が磐石になりましたよ」
圭も、家に上がりながら、着ていたフォーマルスーツのネクタイを外した。
すると、翔子が圭に両手を差し出して、甘えた声で歌って言った。
「エンダーーー🎵 してちょうだい」
翔子は、お姫様抱っこを要求した。
映画「ボディガード」の有名なシーンで流れるホイットニー・ヒューストンの歌マネである。
「またですか、、?」
圭が笑いながら、呆れて応えた。
「ダメ? 波瑠さんにまた自慢したいの」
翔子が上目遣いで訊いた。
波瑠は、圭の弟・誠の妻、、義理の妹である。
翔子とはとても仲がいい。
圭は、ため息を吐いた。
「波瑠さんは、いい子だけど、ちょっと普通とピントがズレてますよね、、」
「あら、そこが可愛いんじゃない。で、エンダーーー🎵 はしてくれないの?」
圭は、笑って、いきなり翔子を抱き上げた。
「しないわけないじゃないですか。こんなに愛してるのに、、」
そして、翔子の耳元で囁いた。
「このまま寝室へ直行します。椿総理大臣さま、、」
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