第2章 華と共に散る也。

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第2章 華と共に散る也。

西暦1441年07月07日。 足利義教は…赤松満祐に呼ばれて赤松邸に招かれておりました。 足利義教「赤松、なかなか素晴らしい宴会ではないか?余は気に入った…!素晴らしい…!」 足利義教はご機嫌でございましたが、 赤松満祐は…謀反を起こすつもりでございました。 足利義教「褒美には何が欲しい?」 足利義教からその言葉が発せられると 何やら赤松邸の外が騒がしくなりました。 足利義教「何事だ?」 足利義教が首を傾げていると、 赤松満祐「…上様、 お命頂きまする!」 足利義満の築いた名声を守る為に 意地を見せようとしていた足利義教は暗殺されてしまいました。 正親町三条尹子「殿がお亡くなりになったなんて嘘でしょう…?ただいまくらい言って下さりませ…殿!」 継室である正親町三条尹子が無言の帰宅を果たした足利義教に縋りつき涙を流していると… 日野義資「重子!上様が亡くなったとは真か!」 絶縁されたかと思った日野家の当主で重子の兄である義資が… 日野重子「兄上様…!義勝の教育もありますのに…私だけでは…」 正親町三条尹子「義勝殿は私が教育すべきだと殿が仰せになられていました。それなのに…口答えするの?歳槻丸を出家させてまで私は…!」 日野義資「日野家に逆らうつもりですか?日野家は将軍家と蜜月になる事を許された家柄です!」 正親町三条尹子はこれ以上 日野義資の言葉に逆らう事は出来ず、 日野重子「兄上…!」 日野義資「重子、共に幼き子どもらを立派に育てよう…な?」 日野重子「…ただいま… 帰りました。」 声にならないただいまを口にした日野重子は暫く幼子のように兄の胸に縋りついて泣きじゃくりました。
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