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「まあ、最初だしね。今日は受け身でいてくれてもいいよ。少しずつ色んなこと覚えていってくれたら大丈夫だから」
「え、あ、服……」
「うん、脱がせるよ? ほら、力入れないで」
ベッドの上で膝立ちにさせられ、インナーごとブラウスが胸の上まで捲られる。
「やっぱり着たままは邪魔だよね」の一言と共に腕から抜き取られてしまい、ブラジャーをつけたままの胸を黒咲さんが両手で掬い上げた。
「これサイズ合ってないね。また新しいの買ってあげる」
「う……」
「とりあえず外そうか」
背中に回された手が器用にホックを外す。
直に空気に触れた胸が、息を呑むと同時に小さく震えてしまった。
「ああ、そうだ。まだ聞いてなかったけど、経験はあるんだっけ?」
「……学生の時に彼氏と、二回だけしたことあって……そこから三年くらいは何も、だから……慣れてないし、技術もなくて向いてないと……」
「そんなの、これからじっくり覚えて開発されていけばいいよ。楽しみだね?」
何も楽しみだとは思えなくて、胸を触られた瞬間に泣きそうになった。なんで私はこんな恥ずかしいことをされているんだろう。
形を確かめるように胸を揉みながら、胸の先端にギリギリ触れないラインを何度も指先が掠めた。焦らすようなその動きにくすぐったさを感じ、同時にもどかしいとも思ってしまう。
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