契約

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 お腹が熱くて、下半身がきゅんとする。  おかしい、本当。これほんとなに。 「っは、あっぶな……。はは、出そうになっちゃった」 「んくっ、ぅあ、待って、イッたばっかりで、っひ」 「こんなにエッチな反応できるのホント凄いね。必死になってるからそんな可愛いこと言っちゃうの? 俺が喜ぶことばっかり言ってくれて、本当にいい子」 「うっ、んぁ、あ……」 「あー……そういえば仕事の詳細、知りたがってたよね? 今おはなししてあげる」 「え……? っなんで、あ、分かんない……いまだめっ、ひぁ、あっ……」  分からないと訴える私を無視して、挿れたまんまで黒咲さんは話を続ける。  こんな研修をさせられている時点でまともな仕事なわけがなく、聞き慣れない説明をされても何も頭に入ってこない。  基本サービスはこんな感じで、料金はこのくらい。その中から女の子にバックされる金額は何パーセントで、オプションとして云々。  話の半分ほどしか分からないままで次々と説明が進み、そこまで言って一度言葉を止めた黒咲さんが、「もしくは……」と瞳を細めた。 「店じゃなくて俺が専属で契約して、俺が一回出すにつき十万。どっちがいいか君が選んでいいよ」 「う……? あ、え……?」 「不特定多数の相手しなくていいから病気の心配もないし、俺だけ相手にする方が割が良くてオススメだけど。どうしようか?」 「あ、でも、どうせひどいこと……どんどん……」 「ええ? 俺は女の子を甚振って興奮する趣味ないよ? 恋人みたいにイチャイチャしてたくさん甘やかして、ドロドロにするようなプレイが好きだから安心して。ほら……毎回こうやって、気持ち良いことだけしよう?」  どろりと溶けた瞳が私を映し、ゆっくりと近付いてくる。  呼吸をするために半開きになっていた口に黒咲さんの唇が重なり、ぬるりとした舌が口内に割り入れられた。
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