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盛春
花開く 幼児期
春の花々 瑞々し
いろとりどりも 柔らかし
春の陽射しの優しさよ
柔肌撫でる 温い風
ひらりひらりと蝶々が
舞翔ぶ姿も暖かし
花弁ひとつひとつさえ
薄くやさしく柔らかく
とげとげしさの影もなく
ミルクを溶かし込んだよな
淡い色合い 可愛らし
力加減を迷うほど
弱く小さく柔らかく
ミルクの薫を身に纏い
笑う姿ぞ 愛おしき
何をするにも初めての
あぶなげすらも 愛おしき
ただ一瞬の変化さえ
気付けば色を濃くして
いつの間にやら少しずつ
逞しさすら垣間見せ
覚束なかった足取りも
己が両脚踏みしめて
吾が 吾がと主張して
手間はかかれど 愛おしや
愛おしくとも 手を焼いて
風の匂いも変わりゆく
そろそろ 春も 終わろうか
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