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名残夏 野分 成人期 陽射しもまだまだ強かろう 暑さもまだまだ続くだろう 水気を含んだ風が吹き じとりと身体に絡み付く 野分がやってくるそうな 備え有れば憂い無し 何をどれだけ備えるか 不安を抱え 荷を抱え 己が事だけでは済まぬ 責任なぞという言葉 やれ難しや 重たしや 護るべき もの ことや人 それは宝か(しがらみ)か 捨てて良いモノ 駄目なモノ それを悔やむか 割り切るか やれ難しや 難しや 野分がなかなか過ぎ去らぬ 生命(いのち)の水も過ぎりゃまた 怒濤の渦と成り変わり 流し 吞み込み 破壊して 途方にくれることもあり 総ては加減と塩梅と 今まで築いた縁と運 やれ(いたわ)ろう (ねぎら)おう 互いを認め 寄り添おう 野分が過ぎて行ったなら また 手を取って 歩きだそう 実りの季節はこれからだ
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