ぷれぜんと・えぶりでぃ!

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明日も学校と考えると、明日なんて来なくていいって感じてしまう。 どうせ何も変わらないんだから……。 あ、でも姉さんのいたずらの内容は変わるかな。 ……まさか、今日もしてくることはないよね? 昨日も一昨日もあれだけ私が不機嫌になったんだから、そろそろ辞めるよね? 家の扉に手をかける。 いつもの音がする。 そこに姉はいなかった。 少しの安心を感じた。 「ただい……」 だが、その安心はあまりにも刹那すぎた。 床にぽつんとバナナの皮が置かれていたのだ。 不自然にもほどがある。 露骨に誰かを転ばせようとしている。 「……姉さ〜ん?」 その時、キッチンから姉がひょこっと頭だけを出してきた。 「そこか!!」 私は床で孤独に倒れていたバナナの皮を掴み、姉の頭にぶん投げた。 「ふぎゃっ!!」 なんと、奇跡的に顔面にクリーンヒットした。 「ちょっと優奈!?汚い!!」 「姉さんが用意したものでしょ!?」 姉さんは不機嫌に涙目になっている。 怒っているようだが、それほど怖くない。 私はバナナを躊躇無くゴミ箱に捨てた。 このいたずらで一番可愛そうなのはこのバナナの皮なのかもしれない。
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