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今日もまた学校。
明日も明後日も明々後日も。
この日々が永遠とも思えてくる。
楽しいことがなんにもないから、長く感じるのかもしれない。
中学に入学して、友だちができなくて、ずっと一人だから。
人間は孤独に耐えられない。
私はそう思っている。
そういえば、今日は姉のいたずらはあるのだろうか。
家の扉を開く。
するとそこには何かを投げる姿勢の姉がいた。
「覚悟ぉ!!」
私の顔面に何かがぶち当たる。
理解できない何かはとても甘く、本音を言えば美味しかった。
「昨日のバナナの仇だぁ!」
昨日のバナナを床に置いていたのは誰だよ。
「ちょっと姉さん!?なにこれ!!」
「フハハハハ!それは私が今日作った力作のパイよ!!」
なるほど。甘い理由はそれか……。
「だから!食べ物を!粗末にしない!!」
美味しいからまた作って欲しいが、また、パイ投げされたら敵わないので心のうちに秘めておくことにした。
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