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穂積は早る気持ちを抑えながら深く浅く、なるべく優しく那月にキスを繰り返しながらパジャマのボタンをひとつひとつ外していく。
「このパジャマ、君のことを想いながら選んだんだ。濃紺に君の白い肌が映えると思って」
「……ん?んん……」
「けど……」
すべてのボタンを外し、前を開けて那月の素肌が露わになると穂積は息を呑んだ。
「似合ってない?」
「……いや、思ってた以上に艶っぽくて……やばい……」
いつも淡く優しいカラーの服を着ることが多かった那月が濃い紺色を着ることで、透けるように白い肌が強調され、艶かしいことこのうえない。
「すごく……そそられる」
穂積はまるで初めて那月の素肌に触れるかのようにそっと手を伸ばす。
「あ……ッ」
穂積に胸を撫でられただけで那月の躰が小さく跳ねた。
「……今日、だめ」
胸から脇腹にかけて滑る穂積の手に那月の手が重なる。
「どこ触られても……」
「感じちゃう?」
穂積は那月を見つめながら胸の突起に顔を寄せていく。
「あ、待っ……」
パクっと咥えられ、那月はきつく目を閉じて白い喉を反らし、快感に震えた。
「んンっ、ああッ……」
「可愛いね、那月。ほんとに初めてみたいに敏感で」
そう言って穂積が尖らせた舌で突起を転がすように舐めると那月は堪らなくなって喘いだ。
「……やっ、あ!あンッ」
片方は舌で、もう片方は指で同時に愛撫され、那月はそれだけで蕩けてしまう。
「……あ、だめッ、今からこんなんじゃ……」
「好きなだけ乱れていいんだよ?」
「……やだ……穂積さん……や……」
艶やかな黒髪を振り乱し、激しく首を横に振る那月に煽られ、穂積はその手を下へ下へと滑らせる。
「だめッ!」
那月は穂積の手をギュッと掴んで止め、泣き出しそうな顔で見つめた。
「……可愛過ぎじゃない?」
「だって……」
「だって?」
「……感じ過ぎちゃって、怖い……」
………………
………………
穂積は本当に今夜が初夜のような気持ちになり、那月のあまりの可愛らしさと初々しさと感度の良さに弱り、思わず目を閉じて天を仰いだ。
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