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「……ああンッ」
普段より弛んだ甘い声がたまらなくて穂積は吸い寄せられるように那月の唇を奪った。
「……ふっ、う……ンンッ……」
キスを重ねるたび那月の唇からワインの芳醇な香りと熱い吐息がこぼれ落ち、穂積を酔わせる。
片腕で那月の腰を強く抱き、もう片方の手は着ぐるみの奥で下へ下へとわざとゆっくり滑らせる。
「……あッ、ダメぇッ!」
ひときわ大きく仰け反って那月が喘ぎ、キスが解けると穂積の唇はすかさず胸の突起に移動した。
「……ああっ!や……んンッ……」
いつも以上に敏感に反応し、那月は唇をわななかせ、強い快感に震えた。
そうしている間にも穂積の長い指が下着の上から那月自身を愛撫し始め、那月は目の端に涙を浮かべて苦痛にも似た表情で喘いだ。
「……やだ!今日……熱い……いつもより……」
「感じる?」
突起を舐めながら穂積が喋ると那月はさらなる快感に襲われて息を呑む。
「…………ッ」
「……すっごい可愛い。いつもよりトロトロだね、那月」
喋りながら、胸を攻めながら、穂積が視線を送ると那月は泣き出しそうな顔で呟いた。
「……穂積さん……どうしよ……熱くて、熱くて……」
ウルウルの瞳で訴えられて穂積はあまりの可愛らしさに目眩する。
「……うん、じゃあもう全部脱いじゃおうか」
「……ん」
穂積はそう言ってあれだけ可愛いを連発していた白ウサギの着ぐるみを一瞬で脱がしてしまったのだった。
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