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「……穂積さん……穂積さんッ……もぅ……イキたい……」
大粒の涙を溢しながら那月が囁くと穂積は優しく微笑んだ。
「……素直におねだりできた子にはご褒美をあげるね」
穂積はそう言って溢れる涙にキスをしたあと那月自身をゆっくり口に咥えた。
「……あァッ!」
那月は閉じていた瞳を大きく見開いて穂積を見た。
穂積は黒く潤んだその目を見つめ返しながら舌を絡め、指と同時に那月自身も追い立てた。
「……あ、あっ……ああッ!イっちゃ……イっちゃうぅッ!」
その瞬間、那月は弓形に躰を反らし、シャツ越しに穂積の背中に爪を立てて果てた。
ハァハァと荒い息を吐きながらビクビクと躰を震わせる那月を愛しげに見つめ、耳元にキスすると穂積は素早く準備をした。
那月はその様子を見つめながら乱れた呼吸を整えつつ、期待に震える。
ワインのせいでずっと心も躰もふわふわしていて、心地良いような、でもどこか心許ないような不思議な感覚に包まれていた。
「那月、おまたせ」
準備を終えた穂積は再び那月に覆い被さり、ゆっくり深く口づけた。
「唇、あっついね」
「……ンン」
「素肌にチョーカーだけのその格好、めちゃくちゃ色っぽいよ」
チュッチュッと音を立ててキスしながら穂積は那月の片足を持ち上げ、熱く滾るものをそっと当てがう。
「……ああッ」
先が触れただけで那月はきつく目を閉じて甘い嬌声をあげて身を捩る。
「ふたりでもっともっと、気持ち良くなろうね」
穂積は耳元に低く甘く囁きながらゆっくりした動作で那月のナカに侵入した。
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