はじまり

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10月 才田廻子(めぐりね)は才木友梨奈の父である才木道治が興した新真党の推薦を受け選挙で同じく時の人である石川の応援もあり圧倒。また政党としても与党に与するまでに躍進を遂げていく。 政治家としての資質を高める為才田は勉強会に積極的に参加し、その実直さから新真党の党員からも信頼を得ていく事になる。勿論自身が弁護士時代に発言してきた女性による弁護という所からジェンダーについてよく報道されるが、それは本人からしたら嫌らしい。つまるところ弁護士時代の立場とはうって変わって擦り合わせが大事なのだ。弁護士としても新人の部類ではあったが個人主義であり、色を出さないと仕事もなかなかこなかったので、ああいう形になったのだ。 彼女を推す理由には今の政治への不信感が一番だったかもしれない。 だがそんな声もまた彼女への期待に変わっていっているのは間違いないだろう。 特に役職はないながらもその年齢と性別から注目はずっとされている。役職を付けなかったのは彼女にとっても政党にとっても功を奏しているようだ。役職が付いている表内(おもうち)などの発言も、また新真党の名を世に多く届けられる機会となっていた。 冬を超えて彼女自身も時には党員の名前を出してスポットを当てたりもする。そんな器用さも出てきていた。春になり才田廻子と結城帝都、才木友梨奈、才木道治の4人で話し合い、廻子と帝都の結婚を発表することにする。理由としては廻子のアイドル的人気が落ち着いた中で、注目集めと言われるような結果にはしたくないと4人の意見が一致して結城帝都と廻子は婚約を発表した。
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