お嬢と執事

1/10
前へ
/10ページ
次へ
      ➖➖➖➖➖➖ 執事、ケーキを買いに行く       ➖➖➖➖➖➖ === ====== 今からちょうど一時間前に大荷物背負って『ただいま帰りました』なんて言っていつも通り大森家の玄関を開けたガチイケメンな自分に今言ってやりたい事がある。 “馬鹿っ!お前まだ帰って来んじゃねぇよ!!” って。            「……は?バカ田大学大学?」 「それはバカボンのパパが通っていた大学よ。そうではなくて、(はかま)大学ですわ」 なんだその大学? お金大好き 横山(よこやま)(みなと)・今年で三十歳は、かれこれあって 大森(おおもり)財閥の娘(二十八歳》・夕子(ゆうこ)お嬢の専属執事をしておりますは、聞いた事ない名前の大学に首を傾げた。 「お嬢そんな大学通ってたんっスね」 「通ってませんわ。私の友人がそちらの大学で着物の着付けの講師をしていますの。その友人が明日我が家に遊びに来るんです」 「へぇー」 「貴方私の執事なら私だけではなくもう少し私の周りに興味を持ったらどうなんですの?」 「お嬢にも興味ないんで他に興味持つ必要ねぇでしょ」 「あ〜ら、そう(怒)」 ったくただでさえお嬢の相手するだけでも肩が凝るってのに余計な問題児集まってくんじゃねぇよ。散れ糞虫共がっ、灰になれ。 「(こいつまた私に向かってポーカーフェイスの下で毒吐いてますわね。まぁ気にしませんけど)」 ※横山の事はお嬢は何でもお見通しである。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加