お嬢と執事

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「ですからクールガイ、ケーキを買って来なさい」 「嫌です」 何で(一応下宿中なので)家に帰ってきて早々また外に出なきゃなんねんだよ、バーカ バーカ! 「バットボーイ!」 心の中で文句言ってたら怒鳴られた。まさか心読みのスキル持ってんじゃねぇだろうな? それと最近マジでこいつクルーウェル先生の妹じゃねぇかって思い始めてきた。 だいたい何でいっつも腰に指示棒みたいなのぶら下げて持って歩いてんだよ、こいつ…。何の棒だよ?何に使うんだよ?警棒代わりか? 「クールガイ、聞いてますの!?」 「えっ?」やべ、聞いてなかった。 「バットボーイ!」 指示棒で殴られた。この棒は俺を殴るやつだった、糞がっ。警察に通報してやる!…ああっ駄目だ!警察に通報すると先に俺が捕まっちまう!糞だ、本当糞だっ!世の中うんこだ!お嬢もうんこだ!もう口からうんこって単語しか出てこねぇ俺のボキャブラリーの少なさもうんこだ!頭にくる!!禿げそうだ!! 「仕方ないからもう一度だけ教えてさしあげますわ。優しい私に感謝なさいクールガイ」 煩ぇ糞ブスどブス。ドブに落とすぞ?
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