お嬢と執事

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「ケーキありがとうございました。失礼しま〜す」 「(大丈夫ですか?くらい言ってけ、糞イケメン!!)…ま、またのお越しをお待ちしております〜…(でもイケメンだから許しちゃう!また来てね!♡)」 なんだかやけに疲れる店だったな…。 ケーキが入った箱を持って帰ろうとしたら後ろから「グッボーイ!」とパンパンと拍手が鳴った。 振り返ると変装したつもりなのか、真知子巻きしたストールを身につけサングラスをかけたお嬢が猛吹雪の中後ろに立って居た。 「…お嬢ついて来てたんですか?」 「ウィ。貴方が1人でちゃんとお買い物出来るか見学させてもらっていたのよ」 結局ここまで来んならてめぇ1人で買いにこいよ糞が。 「ちゃんと買えたようね。素晴らしいわ、クールガイ」 「右も左も分からない赤ん坊じゃないんですから買えるに決まってんでしょう?」 俺三十歳だぞ、舐め腐りやがって糞が。
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