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な、なに!?ウィルバートってモテるの!?こんなに!?
「ウィルバート様がエイルシア王となり、コンラッド様がユクドール王となり、二人で並んでいるお姿、さぞ凛々しく素敵でしょうね」
キャアキャアと高い声がおこる。……今更だけど、これだけキャアキャア他国の女性達に言われるウィルはなぜ私を選んだのだろう?どう考えても女性としての魅力は私は少ないと思うのよね。
落ち着いた年配の王妃たちが少し静かにしてくださらないと声をかけてきて、ピタリと終わった……と思ったのに、私をジロジロ見て、尋ねてきた。
「お国ではどんな身分ですの?公爵令嬢?それとも伯爵家?」
「クラーク男爵家ですわ」
サラッと私が答えるとざわめいた。
「その身分で……エイルシア王は生涯一人だけと?」
「えっ?ええ……そうですわ」
男爵ですって。商人って噂もありましてよとヒソヒソ話が始まった。
後宮の王妃候補達が集まった時以来に大変な所に私はいるのかもしれないと気付いたのだった。
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