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そして、
「ニアル・イーワン。汝を武官騎士“インペリアルナイツ”に叙任する」
「は。……は?」
思わず、敬礼をしてしまったが、なんだって?
武官騎士? 何故? しかも、インペリアルナイツって、今年新設された、コネで騎士団に入団した第四王女のおもり部隊じゃん……。
何故、オレが?
「ちょっと、待って下さい!」
一瞬、文句を言おうとしたが、オレより先に、さっきの紛らわしい名前をした新人女騎士が抗議の声を上げた。
「わたし、インペリアルナイツへの配属の内定を貰っていたのですが……──」
「貴君らの配属先は厳選なる審査の基に決定した。異論は認めん。各々、配属先で騎士として誇りを持って精進するように。これにて入団式は終了だ。解散!」
しかし、騎士団長は彼女の意見には取り合わず、入団式を終了させる。
そして、オレは見た!
騎士団長の横に並んだ騎士副団長達の一人であるハーラ・グロール武官騎士副団長が悪い笑みをしていたのを!
これって、とばっちりってヤツだ。
ああ……、オレのぐーたら文官騎士ライフが……。
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